当事務所について

個人経営のクリニックから医師会立の病院まで、株式会社運営の訪問看護ステーションやデイサービスから社会福祉法人の特別養護老人ホームまで、当社は医療と介護、福祉を専門とする会計事務所です。他の業種からの顧問要請があっても事務所経営としてはもったいない話ですが、お断りしています。なぜなら医療、介護、福祉分野に専門特化することによって、最良のサービスを提供したいからです。いくつもの業種に関与しながら医療、介護、福祉分野を同時に行うことはできないためです。これは当社の発足当初から経営方針です。

医療と介護、福祉は密接な関係を有しています。特に介護保険は医療費を抑えるために平成12年に制度化された経緯があります。要介護認定者が500万人を超える現在、医療者といえども介護保険に関わりを持たずに事業を行うことはできません。逆に医療者が積極的に介護保険事業に関わることによって地域社会から信頼を得られる時代です。介護保険事業は、医療者以外の方や株式会社等の営利法人にも広く門戸が開かれています。そのため制度発足以来12年で10兆円に迫る介護給付が実施されるようになりました。一方では、全国的な展開を行っていた営利法人が、介護保険事業者に相応しくないとして廃止の行政処分をされたケースがあります。介護保険事業の担い手として、また経営者として、国民から期待と信頼を寄せられているのが医療者です。当社が医療だけでなく介護、福祉分野の会計業務を行うのも、医療者の介護事業への進出や展開を応援するためです。

世の中の変化が激しいと同様に、医療や介護、福祉を取り巻く環境の変化も大きく、それに合わせて制度改革が行われます。当社は、会計業務を通して、顧問先である個人医院、医療法人、NPO法人、社会福祉法人、社団法人が制度改革に適切に対応するための支援業務を行います。